中島宗晧

NAKAJIMA Laboratory

中島 宗晧 NAKAJIMA So’ko’ 中島 宗晧

Research Field

藝術教育/書写・書道教育開発/藝道とその教育思想/アーツマネジメント

Researchs in Nakajima Laboratory

本研究室では、主に日本独自の藝術思想といえる「藝道」の教育と、今日的ゲイジュツ教育の比較研究をはじめ、国語科書写教育、ゲイジュツ科書道教育の教育法、教材研究をしています。
また、近年はアーツマネジメントの実践と研究を行っています。この分野では先駆的な欧米の方法論的研究を試料とし、日本の藝術の諸要素を活かせる新領域の実現を目指しています。

Joint Researchers

  • 株式会社墨運堂商品開発部
  • 株式会社田中直染料店染色研究所
  • 有限会社ケーアイウェブ

Research Funds

・株式会社墨運堂「書写・書道教育における用具・用材開発」

(株式会社墨運堂との産学共同研究で市販化)

再美日本(ふたたびにっぽん)シリーズの開発 ものづくりの原点に立つ

日本は「ものづくり大国」と呼ばれてきましたが、これは経済大国日本としての誇りでもありました。ところが、世界に冠たる「ものづくり大国」も、今は厳しい国際競争の中で大きく揺らいでいるようです。

今日までの日本が大きく繁栄してきたその背景には、日本の伝統文化に源を発する精神性や歴史があります。日本の美と心の結晶というべき伝統文化は、国の存立基盤を形成するうえでも重要な力となってきたのです。

わたしたちの日常のありようについていえば、言葉遣いや公共マナーなど、ごく身近なところでいう「日本らしさ」を欠く場面が頻繁に見られるようになりました。日本は国際化と共に、むしろその「日本らしさ」とは何かを問われているのだと思います。

わたしたちの誇りは古より伝わる日本の伝統文化であり、何よりその心であると思います。まさにこれこそが「日本らしさ」であり、わたしたちは改めて「日本の美と心の価値」を再認識し、さらに未来へと守り伝え、創造して行かねばなりません。再美日本シリーズの開発がその一助となれば、これに勝る喜びはありません。

http://kokonotsu.org/artist/nakajima_soko/futatabinippon.pdf
株式会社 墨運堂 http://www.boku-undo.co.jp/

道具として、あたりまえの機能性と使いやすさを極限にまで具現化した再美日本シリーズ
製品開発 1.毛筆
  • はなまるくん
  • 健美
  • 秀麗
  • 伝心
  • 学美
  • 遊美
製品開発 2.下敷き
  • 半紙用「独立マス目型」
  • 半紙用「観!自在」
  • 半切用「観!自在」
製品開発 3.硯
  • 学遊硯
  • 学遊硯
製品開発 4.半紙
  • 半紙1号
  • 半紙2号
製品開発 5.教材
  • 水書きお習字練習セット(ひらがな編)
  • 水書きお習字練習セット(ひらがな編)
製品開発 6.教材
  • なぞりがき水がき用紙(ひらがな編)
製品開発 その他
  • 製品開発 その他
製品開発 木箱 お習字セット(開発中・2013年製品化予定)
  • 水書きお習字練習セット(ひらがな編)
  • 水書きお習字練習セット(ひらがな編)

・科学研究費補助金「芸術教育文献のアーカイビングに関する還元的研究」

(平成23~26年度科学研究費補助金 基盤研究A)

ABAE Literatiure

参考リンク

・科学研究費補助金「手書きに即した字体モデルのデータ化と公開」

(平成24~26年度科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究)

【挑戦的萌芽研究】
(H24~H26)

手書きに即した字体モデルのデータ化と公開

①本研究が示す漢字・平仮名・片仮名のモデルは、日本の伝統芸能でいう「型」に相当する。このような立場は、ともすれば時代を逆行するものとして捉えられるが、示された型を模倣することは最も基本的な学習法である。また、型となるモデルは、学習における初歩段階においては、子どもたちや日本語を学ぶ外国人にとって視覚に訴える最初のものとなり、教育的意義の高いものが要求されて当然のことである。本研究では、より手書きに即した標準字体のモデル化に図案的手法をもってデザインするため、これまでにない効用性の高いモデル化の実現が可能となる。

なお、現行の教科書や市販のテクストなどの編著者は、書道を専門とする大学の教員や書家で構成され、それぞれの指導者としての手本が掲載されてきた。この点においても、本研究はこれまでの手本(個性)至上主義のあり方、つまりその個人性を否定することに繋がる。また、研究代表者も大学教員であり書作家でもあるため、いささか躊躇の念を持ちながらも、それら個人性がむしろ多くの混乱を招いてきたことをもってすれば、本研究が教育的、また社会的意義あるものとしてさらに推進されるために、その趣旨や手法を早い段階で広く公開することの必要を感じている。よって、モデル化が目標の半数を越える2年目には発表の機会を得ることも計画する。

②本研究では、字体の統一が行われた当時には示されることのなかった平仮名と片仮名のモデル化にも挑戦するものである。そして、これまでの手本における個人性の問題を解決する最も有効な手段としては、最新のデジタル処理の技術を活用し、いわば非個性的なデザインによる標準字体のモデル化を進めることになる。

ところで、教科書体活字もまた緻密なザインによるものである。しかしながら、これまでの標準字体への誤解の多くは、それを活字で示したことに起因しており、字体の統一が行われた当時から細部にわたって指摘があった。もっとも、当時は標準字体を具体的な字形で示すことは困難とされ、各教科書会社による教科書体活字のデザイン上の問題が発端となっていたことから、改めて教科書体活字で示すことの他に方策はなく、ましてや個人による手書きなどは想定すらされなかった。

確かに、書く者の個人性はさまざまな字形となって現れるが、幾分なりとも具体化され、正しさの基準となる骨格は保たれてきたところから、それらの要素を図案的な手法をもって均一化することは容易いのである。また、研究者代表はこのような手法も含め、既に平仮名のモデルをすべて完成させている。そして、近年は専門書(共著)や使いやすい毛筆の開発研究といった研究成果のなかで、その具体的な事例を示しながら、常にこの問題についてふれ主張してきた。

<デザインの手順A・B・C>
デザインの手順A・B・C

なお、本研究は活字とは異なるデザインの手法をもってモデル化を行うが、このことはグラフィックデザインで行われる文字デザインに近い。ただし、本研究が行うデザインの手法は、あくまで古典を基盤とした字形の検証と分析によるものであり、非個性的デザインを目指す独自の方法となる。その結果、教科書などの手本に見られる手書きには不適切な字形については、今後その是正が強く求められることの期待がもてる。

本研究の成果は、これまでの毛筆書体(フォント)とは異なり、文字指導に限らず、ソフト開発などのあらゆる場面で活用されることも視野に進めている。また、本研究は平成24・25・26年度の3ヵ年計画で行うが、本研究の目的は標準字体のモデル化をより手書きに即した字形で完成させることにあり、その対象となる字数は、文部科学省が定める「学習漢字」1006文字に常用漢字(約100文字)を追加し、1200文字になる。また、作成した基本モデルを画像データとして入力を開始するのは2年目以降となり、最終的なデジタルフォント化に向けた調整作業を3年目の後半に計画するため、以下の研究計画は年度ごとに叙述する。

〈平成24年度〉

初年度においては、文部科学省の定める「学習漢字」から手書きによる基本モデルのデザインから行う。その具体的な手順は先に示した<デザインの手順A・B・C>の3段階に分けるが、その作業は1文字ごとに行い、最終的なデータ処理を行うまでは専ら画像データの蓄積となる。

なお、本研究が行うデザインの目標字数は約1200文字であるが、研究代表者は「手書きによる基本モデル」を126文字を既に完成させている。以下は各年度における目標字数である。

○平成23年度現在:手書きによる基本モデル(完成)
平仮名46文字完了+学習漢字80文字完了=126文字完了

①平成24年度目標:手書きによる基本モデルのデザイン
学習漢字600文字

②平成25年度目標:手書きによる基本モデルのデザイン
学習漢字326文字+片仮名46文字+常用漢字から約100文字

③平成26年度目標:基本モデルのデジタルフォント化
手書きによる基本モデル約1200文字

下図に示したものは左から平仮名「あ」の造形であり、AとBは教員養成系大学でテクストとなっているものである。その下に研究代表者の例を示すが、本研究は毛筆と硬筆の表現の差異をなくすことでも前例がない。中央に示した「い」などは教科書体活字を躊躇なくそのままモデルにしているが、③「え」などは活字化された顕著な例であり、右に示した昭和40年代の教科書には見られた「え」の底辺にあるはずの段差がない。

2年目においては、目標とする「学習漢字」からの326文字に片仮名46文字が加わるが、常用漢字からは、現在の学習漢字に含まれるない姓に頻出する「藤」や,県名などに使われている「岡」など、必要と考えられる約100文字を含める計画である。また、この年に目標(字数)の半分を越えるため、発表の機会を得るとともに、デジタルフォント化への準備として技術指導も受けたい。

〈平成26年度〉

最終年度となるこの時点で、手書きによる基本モデル約1200文字のデジタルフォント化を進める。既に画像として蓄積された基本モデルを一定のスケールにするなど最終的な調整を行うことになるが、本研究では最終的なデジタル処理を行ったものを「基本モデル」と称し、その前段階となるものを「手書きによる基本モデル」としている。なお、最終的にデジタルフォント化するものを敢えて「基本モデル」としているが、たとえ公的な「典型」との評価を受けずとも、本研究が発展的に典型への手がかりとなることへの渇望からである。文字は「書けて読めればいい」といった風潮のなかで、伝統的「美」の意義と効用を伝えたい。

Researchs in Nakajima Laboratory

日本を創る

日本を創る

中島宗晧【著】

藝祥 (2007/09 出版)

九つの音色 ― 祈りの継承

九つの音色 ― 祈りの継承

九つの音色刊行委員会

里文出版 (2009/10 出版)

九つの音色―つたえあい

九つの音色―つたえあい

九つの音色刊行委員会

里文出版 (2007/10 出版)

九つの音色―藝術の対話 中国・韓国そして日本

九つの音色―藝術の対話 中国・韓国そして日本

九つの音色刊行委員会

里文出版 (2005/07 出版)

九つの音色―再美日本

九つの音色―再美日本

九つの音色刊行委員会

里文出版 (2003/07 出版)

日本を創る

九つの音色 ― 父の背を見て

九つの音色刊行委員会

里文出版 (2001/06 出版)

日本を創る

熱い思いの挑戦者たち〈1〉

笹川能孝【編】

ア-トアンドブレ-ン (2006/10 出版)

日本を創る

まんじゅう大好き!―酒饅頭・温泉饅頭・全国饅頭の本

里文出版【編】

里文出版 (2009/04 出版)

出版:藝祥 http://www.chiyoda-rugs.com/book.html

出版:里文出版 http://www.ribun.co.jp/books/1nihon.html

出版:アートアンドブレーン http://www.art-and-brain.com/html/page3.html

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